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- 深津 容伸
- 山梨英和大学
書誌事項
- タイトル別名
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- God, the Almighty
- ゼンノウ ノ カミ
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説明
聖書が語る神が「全能者」であることは、日本人にもよく知られている。というよりも、そのことが定着している現代においては、「神」という言葉を口にし、「神」という存在を想い浮かべるだけで、無意識に、(有神論者はもちろん、無神論者にとっても)目に見えない全能の神として把握されているのではないだろうか。これはキリスト教の宣教の結果によるものであり、それまでの日本人にとっては、「神」は神々の総称であり、神も仏も同列であって、人間を超えた存在ではあっても、全能というほど力あるものでも、絶対的なものでもなかった。古代イスラエルでは、拝一神教(神々の中で、一つの神のみを自分の神とする)であったので、存在自体も、力においても、超越性は高いものであったが、それは相対的なものであって、絶対的なものではなかったと考えられる。つまり、神にも不可能が存在していることは、人々も知っていたのである。むしろ、彼らにとって、神は人間に常に目を注ぎ、関わり続け、人の喜び、悲しみを自らのものとして受けとめ、ともに歩む存在なのである。本稿は、今や常識中の常識である「全能者」という概念がどのように生じたかを明らかにし、聖書の神がいかなるものであるかを問い直すものである。
収録刊行物
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- 山梨英和大学紀要
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山梨英和大学紀要 7 (0), A25-A30, 2008
山梨英和学院 山梨英和大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390848250130791808
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- NII論文ID
- 110007130700
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- NII書誌ID
- AA11821740
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- ISSN
- 24336467
- 21870330
- 1348575X
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- NDL書誌ID
- 10177175
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可