針葉樹天然林における樹幹表面積の回帰モデル

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タイトル別名
  • Regression model for estimating stem surface area in natural coniferous forests

抄録

<p> 樹幹表面積は,林木の成長や呼吸(Katayama et al. 2019),自己間引き(Inoue and Nishizono 2015),降雨の遮断(Iida et al. 2017)といった生理生態学的プロセスと密接に関係している。幹材積と同様,樹幹表面積の直接の計測も不可能であるため,いくつかの樹種を対象に,胸高直径や樹高を変数とする回帰モデルが作成されている(例えば,Inoue 2004)。しかし,これらはいずれも針葉樹人工林を対象としており,天然林を対象とした回帰モデルはみられない。同じ針葉樹であっても人工林と天然林では成長パターンが異なるが,樹幹表面積を推定するための回帰モデルは異なるのであろうか? この問いに答えることは,針葉樹天然林の生理生態学的プロセスを明らかにする上で有用だと考える。今回の発表では,木曽の針葉樹天然林における伐倒木データ(原 1981)を用いて,樹幹表面積の回帰モデルを作成した。そして,その結果をスギとヒノキの人工林において作成された回帰モデル(Inoue 2004)と比較した。さらに,幹呼吸のスケーリングにおいて,しばしば用いられる円錐近似モデル(Katayama et al. 2019; Zhou et al. 2019)との比較も試みた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848250131594752
  • NII論文ID
    130007880396
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_100
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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