森林内における<sup>137</sup>Cs動態のモデル解析

DOI
  • 橋本 昌司
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 今村 直広
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 金子 真司
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 小松 雅史
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 松浦 俊也
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
  • 仁科 一哉
    国立環境研究所
  • 大橋 伸太
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所

書誌事項

タイトル別名
  • New predictions of <sup>137</sup>Cs dynamics in forests after the Fukushima nuclear accident

抄録

<p>放射性セシウムは森林内で分布が変化していくため、森林の中での動きを理解し、将来予測をすることが今後の森林管理のために不可欠である。本研究では改良した森林内放射性物質動態モデル(RIFE1モデル)を用いて最新のデータでパラメータを決定し、森林内での放射性セシウムの動態をシミュレーションした。その結果、現在すでに観測から明らかになっている鉱質土壌への放射性セシウムの蓄積は今後も続くこと、スギの木材中の放射性セシウム濃度は微減または変化が無いこと、コナラの木材中の放射性セシウムは現在観測で見られているように増加傾向があるが、その傾向は今後緩やかになっていくことなどが予測された。また、樹木から土壌への移行と樹木による吸収量を出力した結果、森林内での循環量は初期の沈着量の1%以下であり、定常に近づいていることが示唆された。今後もモニタリングを継続し、モデル予測を検証していく必要がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848250131771648
  • NII論文ID
    130007880676
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_327
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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