冒険型パークによる森林利用の新展開:フォレストアドベンチャーを事例に

DOI
  • 平野 悠一郎
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業経営・政策研究領域 筑波大学大学院生命環境科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • New Development of the Forest Use as Adventure Parks in Japan: A Case Study of Forest Adventure

抄録

<p>フォレストアドベンチャーは、森林内の樹幹のスリル・展望を味わえる高さに支点と足場を作り、安全器具を装着した利用者がそれらを結ぶワイヤーロープ、板、梯子等を渡ることで楽しむアドベンチャーパークである。1990年代にフランスで登場し、2000年代の導入以降、日本でも30カ所を数えるまでに発展を遂げている。必要面積は1ha弱で、利用を支える強度の立木があれば展開可能なことに加え、年間、万単位の利用者が訪れる各パークの収益性は高く、新たな森林の有効活用の好例として注目される。各パークの運営は、(株)フォレストアドベンチャーが統括する中、直営とフランチャイズに大別され、個別に見ると各種の地権者、自治体、他企業等が関わる多様な形態となっている。同様に、林地所有との関係も様々で、自治体有、財産区有、私有等の森林にて、所有者自ら運営主体となるケース、共同運営するケース、事業委託や賃借等の形で別主体が運営するケースも見られる。一方、安全管理面は徹底して一元化されている。各パークは、(株)フォレストアドベンチャーが採用する欧州の安全管理基準に則ることが求められ、安全器具や足場等の重要部材の調達・施工も一括されている。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848250131889024
  • NII論文ID
    130007880848
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_52
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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