屋久島国立公園における山岳部利用のあり方に関する議論の経緯と今後の課題

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タイトル別名
  • Consultation process of outdoor recreation management in mountainous area of Yakushima National Park

抄録

<p>屋久島山岳部は、1964年霧島屋久国立公園指定、1993年世界自然遺産登録を初めとして、国内外の様々な保護地域に指定・登録されてきた。一方、1980年代半ばまで10万人前後で推移していた屋久島への年間入込数は、世界遺産登録によるブームから2007年度には40万人を突破した。この間、山岳部の登山を中心とした観光レクリエーション利用も急速に増大し、特に利用が集中した縄文杉ルートを中心に、過剰な利用による混雑、し尿処理、自然環境に与える影響等が問題視されるようになった。このことから、環境省は2016年度より「屋久島世界自然遺産・国立公園における山岳部利用のあり方検討会」を組織し、山岳部の利用のあり方について、登山道の利用を中心に検討を行ってきた。検討会は4年間が終了し、計14回の本会議と3回の検討部会、現地調査などを実施してきた。現在までに、ROSの考え方に基づく「あるべき利用体験ランク」ごとの管理目標・方針、利用ルートごとのランク、登山道の区間ごとのランク等を検討・確定してきた。発表では、これまでの成果の概要を報告すると共に、合意形成に至る議論の経過、そこでの問題点、そして今後の検討の課題について報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報

  • CRID
    1390848250131899648
  • NII論文ID
    130007880865
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_50
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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