立木に作用する風荷重の計測手法の開発
書誌事項
- タイトル別名
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- A method for measuring wind force on a standing tree by strain gauges
説明
<p> 間伐による立木の風害リスクの増加が指摘されており、施業による林況変化と林木にかかる風荷重の変化を評価する必要性が高まっている。風荷重は木の幹に沿った分布荷重であり、時空間的変化が激しい。そのため、林内の風況を知る上でも、風害リスクの予測に関わる力学計算を行う上でも、荷重の重心位置と大きさ、荷重の方向を同時に計測する必要がある。しかし、現在このような計測が可能な手法は存在しない。そこで、ひずみゲージを利用した測定手法を開発し、室内実験によって測定精度を検証した。</p><p> はじめに、水平片持ち梁に固定したヒノキ丸棒材に対して、複数の分銅を用いた分布荷重を加え、次に、垂直片持ち梁に固定した同丸棒材およびスギ稚樹の地上部に対して、紐による水平引張荷重を加える試験を行った。その結果、各ひずみゲージ位置における試験体の弾性係数を、荷重方向の関数として定義することで高精度の推定結果を得られる手法を確立した。本手法はゲージ貼りの精度や材のねじれなどに関わらず荷重推定が可能であり、非常に実用的である。現在までのところ、いずれの試験においても既知の荷重に対して数%以内の精度で荷重推定が可能であることを確認した。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 542-, 2020-05-25
一般社団法人日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390848250131941248
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- NII論文ID
- 130007880924
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可