育苗方法の違いは植栽当年のカラマツ類の成長と死亡に影響するのか?

DOI
  • 大野 泰之
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 蝦名 益仁
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 滝谷 美香
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 新田 紀敏
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 菅野 正人
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場

書誌事項

タイトル別名
  • Do the differences in seedling method affect the growth and mortality of larch trees during the planting year?

抄録

<p>下刈り期間の短縮の可能性を検討するため、北海道東部の寡雪地域に造成されたカラマツ類造林地(約2ha)において、植栽当年の樹高成長や競合植生の種類と高さ、植栽木との競合関係を調査した。植栽された苗木はカラマツ(K)、グイマツ雑種F1(F1)、クリーンラーチ(F1のうちの優良品種、CL)のコンテナ苗とKとCLの裸大苗である。これらの品種を2019年5月に単木状に混植した(植栽密度1600本)。同年の6月上旬に観察用の植栽木を対象に樹高の測定を行い、その後、6月下旬と10月下旬に再測定を行った。植栽木に対する競合植生の調査は下刈りが行われる直前の6月下旬に行い、植栽木の周囲1m以内にある主要な植生の種類と高さ、植生による樹冠の被覆率を目測によって評価した。植栽木と競合する主要な植生はクマイザサであった。その植生高は斜面上の位置によって異なり、尾根部と斜面下部に比べて斜面の中腹で最も高かった。植栽当年の樹高成長量は、樹冠被覆率に影響されており、品種間で異なっていた。樹冠被覆率は樹高成長に負の効果を与えていた。品種間では、CLコンテナ苗の成長量はKとF1のコンテナ苗に比べて大きく、KとCLの裸大苗の成長量と同等であった。</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848250132013952
  • NII論文ID
    130007881029
  • DOI
    10.11519/jfsc.131.0_698
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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