嗜好の類似性を用いたキャッシュ制御

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タイトル別名
  • Cache-Decision Policy using Tastes Similarity

抄録

近年,インターネットトラヒックの大部分はYouTubeやNetFlixなどの動画トラヒックが占めており,インターネットサービスプロバイダにとって動画の配信に伴う不要なトラヒックを減少させ,ネットワークを効率的に運用することは重要な課題である.そこで,オリジナルサーバに存在する動画の複製をユーザ近隣の複製サーバに配置することは,ネットワーク内のトラヒック負荷を軽減するための一般的な解決策である.従来のキャッシュ制御方式では,複製するコンテンツを決定する際,観測された過去の人気度に基づいて時間的あるいは地域的に人気なコンテンツを選択していた.本論文ではユーザの動画コンテンツに対する嗜好に着目し,ユーザの嗜好に基づいたキャッシュ決定ポリシーを提案する.類似した嗜好を保持するユーザは類似した動画コンテンツを要求する傾向にあるため,ユーザの嗜好の関係性を利用することによって,現在は人気ではないが今後要求される可能性が高い動画コンテンツの予測を行う.MovieLensの動画評価データを用いた数値評価により,提案方式が嗜好の傾向に基づいてユーザをクラスタに分類できることと,LRU (Least Recently Used)と比較してキャッシュヒット率を改善することの二つを明らかにする.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848250133042944
  • DOI
    10.14923/transcomj.2019wfp0015
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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