高齢者の「予想される死」の援助場面における訪問看護師による「呼吸停止確認」の現状

書誌事項

タイトル別名
  • Current Status of “Respiratory Arrest Confirmation” by a Visiting Nurse at an Aid Scene for an Elderly Person Facing “Expected Death”
  • コウレイシャ ノ 「 ヨソウ サレル シ 」 ノ エンジョ バメン ニ オケル ホウモン カンゴシ ニ ヨル 「 コキュウ テイシ カクニン 」 ノ ゲンジョウ

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抄録

<p> 高齢者の「予想される死」の援助場面における「呼吸停止確認」の現状について訪問看護師に郵送質問紙調査を実施し,122人から回答を得た.</p><p> 医師不在時に「呼吸停止確認」をしている訪問看護師は69人,していない訪問看護師は53人であった.看護師による「呼吸停止確認」に「賛成である」と考えている人は40人(32.8%)であり,「呼吸停止確認」をしていないが「すべきと考える」3人(2.5%)と「条件が整えば実施してよいと考える」の33人(27.0%)を合わせると,約6割の看護師が看護師による「呼吸停止確認」について肯定的にとらえていた.また,認定・専門看護師は有意に「呼吸停止確認」を肯定的にとらえていた.看護師は,医師の到着時間が遅いという現状のなかで,高齢者および家族のよりよい看取りを尊重するために「呼吸停止確認」を行っていた.</p><p> 近年,看護師の医行為が急激に拡大しつつある現状のなかで,改めてケアとキュアの統合の推進の必要性が明らかになった.</p>

収録刊行物

  • 老年看護学

    老年看護学 24 (1), 59-68, 2019

    一般社団法人 日本老年看護学会

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