野生動物自動認識のためのデータベース構築と深層学習の試行

DOI
  • 宮下 洸大
    立命館大学 理工学部 電子情報工学科
  • 初田 慎弥
    立命館大学大学院 理工学研究科 電子システム専攻
  • 孟 林
    立命館大学 理工学部 電子情報工学科 立命館大学大学院 理工学研究科 電子システム専攻
  • 泉 知論
    立命館大学 理工学部 電子情報工学科 立命館大学大学院 理工学研究科 電子システム専攻 立命館大学 歴史都市防災研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Database of Wild Animal Images and a Trial of Recognition by Deep Learning

抄録

シカやイノシシなどの野生動物による農作物への被害が深刻な問題となっており,平成29年度の被害額は全国で約164億円と報告されている.本稿では,野生動物の獣害対策の画像認識技術による高度化を目的として,野生動物画像の学習用データセットの構築と深層学習による自動認識の試行を行った.フィールドカメラで撮影された野生動物画像に対して動物部分を切り出し,ラベルづけをして計14,226枚のデータセットを作成し,公開した.このデータセットのシカ,イノシシ,サル画像を用いて自動認識を試行した.他に,鳥獣飼育施設で撮影されたアライグマ,タヌキ画像とCIFAR-10の画像も使用し,対象動物の認識率を実験評価した.シカ,イノシシ,サル,アライグマ,タヌキ,背景,CIFAR-10で構成されるデータセットを用いた分類では,約80%の認識率を示した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848250133965440
  • NII論文ID
    130007884340
  • DOI
    10.11371/wiieej.18.03.0_66
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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