ハチマキによる作業効率や集中力への影響について

DOI
  • 下村 理雄
    名古屋工業大学 工学部第一部 創造工学教育課程 情報・社会コース
  • 磯野 正太郎
    名古屋工業大学 工学部第一部 創造工学教育課程 情報・社会コース
  • 船瀬 新王
    名古屋工業大学

書誌事項

タイトル別名
  • Influence on concentration and work efficiency by wearing of Hachimaki

抄録

<p>我々日本人は集中力を高めるためや作業効率を向上させる目的でハチマキを頭部に巻くことがしばしばある.しかしながら,実際に集中力や単位時間あたりの作業量を向上させるかを検討した研究は未だない.そこで我々は本稿においてハチマキを巻くことによって集中力と作業効率を上昇させる効果があるかを検討する.本研究においては二種類のタスクをハチマキのあるなしで成績に変化があるかを検討する.一種類目のタスクとして内田クレペリン検査を行う.これはハチマキが集中力に影響を与えているかを検討するために行う.このタスクにおいては,一行あたりの回答数と正答数,正答率に着目する.二種類目のタスクとしてペグボードテストを行う.これはハチマキが指先の作業量に影響を与えているかと検討するために行う.このタスクにおいては一定時間内にペグをボードに挿入することができた数を成績とする.結果として,内田クレペリン検査の成績はハチマキの有無で大きな差をみることができなかった.回答数,正答数及び正答率をハチマキの有無でt検定を行ったところ,回答数,正答数,正答率において有意差をみることができなかった.ベグボードテストの成績もハチマキの有無で大きな差をみることができなかった.挿入数をハチマキの有無でt検定を行ったところ,有意差をみることができなかった.本結果は,ハチマキによって集中力や作業効率は変化しないことを示唆していると考える. </p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual58 (Abstract), 471-471, 2020

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848250134499712
  • NII論文ID
    130007885174
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual58.471
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ