Subcutaneous Bronchogenic Cyst of the Anterior Chest Wall, Rapidly Enlarged in Adult Life

  • IWANAGA Tomomi
    Division of Dermatology, Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Saga University
  • INOUE Takuya
    Division of Dermatology, Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Saga University
  • NARISAWA Yutaka
    Division of Dermatology, Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Saga University

Bibliographic Information

Other Title
  • 成人期に急速に増大した前胸部皮下気管支原性囊胞の 1 例
  • 症例 成人期に急速に増大した前胸部皮下気管支原性囊胞の1例
  • ショウレイ セイジンキ ニ キュウソク ニ ゾウダイ シタ ゼン キョウブ ヒカ キカンシ ゲンセイノウホウ ノ 1レイ

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Description

<p>55 歳,女性。6 歳頃より前胸部の皮下腫瘤を自覚していたが,無症状であったため放置していた。当科初診の 2 カ月前より急速な増大と圧痛を認め,受診した。前胸部正中に約 5 cm の軽度圧痛を伴う皮下腫瘤を認め,画像検査にて胸骨柄前面皮下に囊胞性病変がみられた。全摘切除を行ったところ,病理組織検査にて線毛円柱上皮に覆われた囊胞壁を認め,平滑筋や腺組織も含まれており,気管支原性囊胞と診断した。囊胞上皮の一部にびらんと炎症性肉芽組織を認め,最近の急速な増大と圧痛の出現というエピソードとの関連が示唆された。皮下に生じる気管支原性囊胞は非常に稀であり,また,成人期になって手術をする症例も少ない。頚部に生じた場合には正中頚囊胞や側頚囊胞との鑑別も問題となる。治療時年齢が高くなるほど大型化する傾向があり,悪性腫瘍が続発した報告もあるため,病変を認めた場合には完全摘出が治療の基本である。</p>

Journal

  • Nishi Nihon Hifuka

    Nishi Nihon Hifuka 82 (3), 172-174, 2020-06-01

    Western Division of Japanese Dermatological Association

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