口腔ケア関連の教育プログラムが歯科衛生学生の口腔ケアに関する意識・認識・態度に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of Educational Program Related to Oral Health Care on Willingness, Perception, and Attitudes Regarding Oral Health Care among Dental Hygiene Students
  • コウコウ ケア カンレン ノ キョウイク プログラム ガ シカ エイセイ ガクセイ ノ コウコウ ケア ニ カンスル イシキ ・ ニンシキ ・ タイド ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p> 本研究では,歯科衛生学生の口腔ケア教育を充実させるために,現在実施されている口腔ケア関連の教育プログラムが歯科衛生学生の口腔ケアに関する意識・認識・態度に及ぼす影響について調査することを目的とした.2017年4月に入学した歯科衛生学生62名を対象とし,その教育プログラム実施前の1年次と実施後の3年次に口腔ケアに関する質問紙調査を実施し,それらを比較した.両調査に参加した53名(回答率82.8%)のデータを分析した.ほぼ100%の学生が口腔ケアに興味があり,80%以上の学生が資格取得後,仕事で口腔ケアに関わりたいと感じていたが,調査間で差は認められなかった.教育実施後では,口腔ケアの対象者で,病棟患者,癌患者の認識率が有意に増加し(p<0.01),口腔ケアの提供場所で,在宅,回復期病棟,がん専門病院の認識率が有意に増加した(p<0.001).口腔ケアの誤嚥性肺炎の予防効果の認識率は1年次の56.6%から3年次の92.5%に有意に増加した(p<0.001).口腔ケアを学ぶのに必要と思う時間数は,口腔ケア教育実施後に有意に増加した(p<0.05).</p><p> 以上より,実施されている口腔ケア関連の教育プログラムが口腔ケアに関する認識・態度の向上に貢献している可能性が示唆された.向上が認められなかった意識・認識・態度について検討し,口腔ケア教育プログラムをさらに充実する必要がある.</p>

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