3点式シートベルト着用時の外傷性十二指腸損傷に対して十二指腸空腸端側吻合を施行した1例

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タイトル別名
  • A Case of Traumatic Duodenal Injury Caused by a Three-Point Seat Belt-Reconstruction with end-to-side duodenojejunostomy-

抄録

<p>症例は18歳女性。軽自動車右後部座席に搭乗中,対向車と正面衝突し受傷した。受傷時は3点式シートベルトを着用しており,右頸部から前胸部と中腹部にシートベルト痕を認めた。腹部は平坦,軟で右側腹部に圧痛を認めた。造影CT検査で十二指腸下行脚腸管壁の造影不良と同部位外側のfree air,液体貯留を認めたため十二指腸穿孔と診断した。その他,肝損傷と肺挫傷,肋骨骨折,左脛骨骨幹部骨折を認めた。緊急手術を施行したところ,十二指腸下行脚の亜全周性の腸管損傷と水平脚にかけて挫滅していたため,十二指腸部分切除術,十二指腸空腸端側吻合による再建と胆囊摘出術,C-tube留置術を行った。十二指腸損傷に対する手術後に,脛骨骨折に対しては髄内釘固定を行った。経過良好で術後21日目に退院となった。シートベルトによる十二指腸損傷は比較的まれであり,文献的考察を加えて報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848250138940032
  • NII論文ID
    130007892625
  • DOI
    10.11231/jaem.39.1317
  • ISSN
    18824781
    13402242
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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