平成30年北海道胆振東部地震で被災した宅地造成盛土の被災後のS波速度分布

書誌事項

タイトル別名
  • S-WAVE VELOCITY PROFILE OF RESIDENTIAL VOLCANIC SOIL EMBANKMENT COLLAPSE DUE TO 2018 HOKKAIDO IBURI TOBU EARTHQUAKE

抄録

<p> 平成30年北海道胆振東部地震では,震源から50km以上離れた札幌市清田区里塚地区の火山灰質土で造成された宅地盛土において液状化が発生し,これによって盛土が流動することで戸建て住宅の沈下・傾斜などの大規模な災害が発生した.そこで本研究では,広範囲にわたる被災箇所の迅速な地盤性状把握の試みとして,表面波探査を地震発生3週間後に実施した.一連の調査結果から,S波速度VSN値の深度方向の変化傾向は調和的であり,表面波探査から得られるVS分布から地震後の盛土性状を把握できることがわかった.準3次元化したVS分布におけるVSの低下領域と地表面沈下量分布の整合性は良く,盛土流出に伴うVSの低下と地表面沈下を空間的に把握できることがわかった.</p>

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