3次元培養ヒト初代培養肝細胞のハイコンテントアナリシスによる毒性評価

  • 伊藤 利将
    積水メディカル株式会社 事業統括部 医療事業部
  • 藤本 和宏
    積水メディカル株式会社 事業統括部 医療事業部
  • 藤野 亮
    積水メディカル株式会社 事業統括部 医療事業部
  • 小林 雅人
    積水メディカル株式会社 事業統括部 医療事業部
  • 藤島 未来
    積水メディカル株式会社 事業統括部 医療事業部
  • 根釜 務
    積水メディカル株式会社 事業統括部 医療事業部

書誌事項

タイトル別名
  • Toxicity evaluation by high-content analysis of 3D cultured primary human hepatocytes

説明

<p>薬剤性肝障害は、医薬品の開発中止や市場撤退の主な要因となっており、予測性の高い毒性評価系が求められている。肝毒性の発症には、アポトーシス、酸化ストレス、胆汁うっ滞、ミトコンドリア毒性など多様なメカニズムが作用しており、単一のバイオマーカーを測定するだけでは、十分な予測をすることが難しい。近年、ハイコンテントアナリシスの普及から複数のバイオマーカーをハイスループットに評価できるようになった。また、共焦点顕微鏡によって得られた画像から、標的とするバイオマーカーの濃度に加えて、細胞内小器官における生体分子の局在や、細胞の形態変化についても定量が可能となり、より多角的な評価が可能となった。このような測定手法は様々な分野において応用が期待されており、In vitroにおける肝毒性評価への活用もその一つである。また3次元培養した細胞は、これまでの広く用いられてきた平面培養とは異なり、立体構造を取ることで生体内により近い組織形態や細胞間相互作用を模倣することが可能であり、創薬への活用が期待されている。</p><p>現在のIn vitroの肝毒性評価では、様々な種類の細胞や培養法、そして評価するバイオマーカーの組み合わせが検討されているが、薬剤性肝障害の陽性と陰性の予測性は十分とは言えず、更なる検討が必要である。そこで、我々は肝毒性評価系構築の検討として、ヒト初代培養肝細胞の3次元培養を用いたハイコンテントアナリシスを実施することにした。細胞に薬剤性肝障害を起こす複数の薬剤を暴露し、様々な毒性マーカーを用いて網羅的に評価した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848647545108608
  • NII論文ID
    130007898420
  • DOI
    10.14869/toxpt.47.1.0_p-234
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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