病院機能評価を活用した病院運営の数量的分析

  • 下村 欣也
    兵庫医科大学大学院 医科学専攻 環境病態制御系 医療情報学
  • 平松 治彦
    兵庫医科大学大学院 医科学専攻 環境病態制御系 医療情報学
  • 宮本 正喜
    兵庫医科大学大学院 医科学専攻 環境病態制御系 医療情報学

書誌事項

タイトル別名
  • Quantitative analysis of hospital management using the data from the Japan Council for Quality Health Care
  • ビョウイン キノウ ヒョウカ オ カツヨウ シタ ビョウイン ウンエイ ノ スウリョウテキ ブンセキ

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説明

<p> 病院は一般企業と違い、行政の医療政策のもとで運営を行っていることから、相対的に大きな経済的リスクに直面することなく、運営できる状態であったといえよう。しかし、病院自ら組織を維持し発展させる為には、一般企業と同様の組織活動は行わなければならず、その為には、自らの力を適宜把握しておく必要性がある。そこで、病院運営も一般企業と同様に、財務データに集約される以前の定性情報の中に、病院の運営に影響を及ぼす重要な要因があるのではないかと考えた。本研究では、「定性情報による病院運営の要因」を、公益財団法人日本医療機能評価機構のデータを用いて数量的に評価し、定性情報の関連を明らかにすることにした。分析の内容は、「病院方針」と「病院環境」 が、病院の「運営管理」に影響力があると仮定し分析を行った。データには、公益財団法人日本医療評価機構の評価データを活用し、分析法には共分散構造分析を用いて分析を試みた。結果、モデルの全体的評価は、GFI=0.958、AGFI=0.941、CFI=0.865、RMSEA=0.044で十分な適合を示し、適合度は高度に有意であった。</p><p> 以上より今回の分析において、「病院方針」と「病院環境」は、「運営管理」に対して、影響を与える要因であるということが示唆されたといえよう。</p>

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