様々な気象モデルを用いた最大風速半径の小さな台風1915号による高潮推算値の比較検討

  • 岩本 匠夢
    (国研)海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 海洋情報・津波研究領域
  • 河合 弘泰
    (国研)海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 海洋情報・津波研究領域

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARISON OF STORM SURGES OF TYPHOON 1915 FOR VARIOUS METEOROLOGICAL MODELS

抄録

<p> 気象庁の台風ボーガス作成手法を応用して東京湾接近時の台風1915号および1919号の最大風速半径を推定すると,それぞれ既往台風の平均的な値の半分程度および2倍程度であった.また,メソ数値予報モデルGPV(MSM)は,1915号の最大風速半径より内側で気圧を高く,最大風速半径付近で風速を弱く評価していた.そこで,領域気象モデルWRFを用いてMSMをダウンスケーリングしたところ,風速の再現性は高まった.移動座標系で超傾度風を考慮した経験的台風モデルETMでもよく再現できた.これらの気象場に対して領域海洋モデルROMSにより東京湾の高潮を推算すると,MSMよりWRFやETMの気象場を与えた方が良く再現できた.これに対し最大風速半径の大きな1919号については,1915号の結果と比べて,MSMを用いても高潮の再現性は良好であった.</p>

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参考文献 (5)*注記

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