北大東島における亜種ダイトウコノハズク<i>Otus elegans interpositus</i>の再導入計画 ―ダイトウコノハズク保全研究グループ―

書誌事項

タイトル別名
  • Reintroduction plan of the endemic subspecies Daito scops owl <i>Otus elegans interpositus</i> on Kita-daito Island ―Study Group for Conservation of the Daito Scops Owl―

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説明

<p>本研究は,絶滅が危惧される南大東島におけるダイトウコノハズクOtus elegans interpositus個体群の絶滅リスクを分散させ,北大東島に亜種ダイトウコノハズク個体群を再成立させるための基礎情報を得ることを目的とする.北大東島には,現在,ダイトウコノハズクが生息していないことをプレイバック実験により確認した.南大東島において,狭い区域になわばりが高密度で集中する区域,樹林地に依存しない区域,営巣が不可能だった場所を巣箱により営巣を可能にした区域の特注を解析した.その情報と航空写真,北大東島の現地踏査により,北大東島において潜在的に繁殖可能な区域を定性的に抽出し,繁殖可能なつがい数を推定した.個体群の存続に重要な冬季の餌量を北大東島と南大東島で比較した.その結果,北大東島には49つがいが生息できる可能性があり,主要な餌となるワモンゴキブリ類とアシダカグモ類の生息数は島間で異ならず,冬季にも個体群を消滅させることなく生息し続けることが可能と判断された.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390848647559112960
  • NII論文ID
    130007919058
  • DOI
    10.32215/pronatura.29.0_83
  • ISSN
    21897727
    24320943
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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