超音波ガイド下経臀部骨盤内膿瘍ドレナージによって待機的虫垂切除を施行し得た虫垂炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Ultrasound–guided Transgluteal Drainage of a Pelvic Abscess Complicated with Appendicitis: A Case Report
  • チョウオンパ ガイド カケイデンブ コツバン ナイ ノウヨウドレナージ ニ ヨッテ タイキテキ チュウスイ セツジョ オ シコウ シエタ チュウスイエン ノ 1レイ

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説明

<p>症例は78歳の女性。3日前から腹痛,嘔吐と下痢が出現し受診。血液検査所見で炎症反応が高値であり,造影CT検査で骨盤内に膿瘍を形成した穿孔性虫垂炎の診断で入院となった。超音波ガイド下経臀部膿瘍ドレナージと抗生剤加療を行ったところ,炎症所見が改善した。5ヵ月後に待機的腹腔鏡下虫垂切除術を施行し,合併症なく退院した。複雑性虫垂炎に対する待機的虫垂切除術は緊急虫垂切除術より手術成績が良好とされる。また複雑性虫垂炎に対する膿瘍ドレナージの有効性の報告も認めるが,骨盤内膿瘍に対する超音波ガイド下経臀部ドレナージの報告は認めない。今回われわれは骨盤内膿瘍を形成した複雑性虫垂炎に対して,超音波ガイド下経臀部膿瘍ドレナージを行い,待機的腹腔鏡下虫垂切除術を安全に施行し得た1例を経験したため報告する。</p>

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