愛知県薬剤師会【シリーズ研修】標準薬物療法研修会 2019年度第1回「関節リウマチの標準薬物治療」

DOI
  • 津田 泰正
    学校法人聖路加国際大学聖路加国際病院薬剤部
  • 蓮沼 智子
    北里大学医学部臨床研究センター 北里大学北里研究所病院研究部
  • 山藤 満
    SUBARU健康保険組合太田記念病院 薬剤部
  • 緒方 宏泰
    明治薬科大学 名誉教授

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抄録

関節リウマチ(以下、RA)の治療は、欧米および日本の各リウマチ関係学会からフローチャートによるガイドラインが提示されている。まずメトトレキサート(以下、MTX)をアンカードラッグとして使用し、効果不十分の症例では生物学的製剤やJAK阻害剤などを使用して早期の寛解導入を試みる。症例によっては生物学的製剤の種類によって治療反応性が違うため、反応を見ながら変更が必要かを検討して行く。本稿では2019年10月に愛知県薬剤師会が主催した標準薬物治療法研修会(2019 年度第1回)で実施した研修内容をご紹介する。具体的には、RAに関する疫学や原因、病態、標準薬物治療について学習した上で、ある比較的典型的なRAの症例を元に治療方針を決めて行く作業を参加者と共に行っていき、治療の選択を決定する上でのポイントについて解説した。また、その際に、科学的・合理的な薬物治療実践のために問題志向システム(POS: Problem Oriented System)に基づく問題解決プロセスを用いながら提示症例の主観的データ(S: Subjective data)と客観的データ(O: Objective data)を抽出する作業も行った。

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