• 亀山 康子
    (国研) 国立環境研究所 社会環境システム研究センター 持続可能性社会システム研究室

書誌事項

タイトル別名
  • The Paris Agreement
  • パリ協定 : 2020年以降の国際制度の概要と残された課題
  • パリ キョウテイ : 2020ネン イコウ ノ コクサイ セイド ノ ガイヨウ ト ノコサレタ カダイ
  • —Summary of the Post-2020 International Framework and Challenges for the Future—
  • ――2020 年以降の国際制度の概要と残された課題――

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説明

気候変動問題は,世界が直面する喫緊の課題である。国際的な取り組みが叫ばれるようになった 1980 年代以降,30 年近くかけて国際社会での取り組みが議論されてきたが,京都議定書が採択された 1997 年以降,新たな枠組みの形成に関する国際交渉は停滞を続けていた。そのような状況下,2015 年末に開催された気候変動枠組条約第 21 回締約国会議 (COP21) で合意されたパリ協定は,2020 年以降すべての国が参加する国際制度として,久しぶりに本問題に対する国際的な取り組みを前進させた歴史的な帰結となった。本稿では,気候変動に対する今までの国際的取組の歴史を概観し,2012 年から今回の COP21 に至るまでの主な争点を説明する。また,これらの争点を乗り越えて合意されたパリ協定の概要を述べ,合意が達成される可能性を高めた要因を整理した上で,最後に今後の課題を論じる。

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