microRNAのisoformとその定量における課題
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抄録
<p>microRNA(miRNA)は22塩基程度の調節性non-coding RNAであり,ヒトでは約2600種類が同定されている。近年,多くのmiRNA deep sequencing解析が行われ,多様なisoform(isomiR)の存在が明らかになった。このうち本稿では,2つのRNAプロセシング酵素DroshaとDicerによる切断部位の揺らぎによって生じるisomiRに着目する。いくつかの疾患において,特定のisomiRの発現が著しく変化するとの報告もあり,新たなバイオマーカーとして期待される。また,miRNAの末端の長さの違いは標的mRNAの認識にも影響を及ぼすことから,調節性RNAとしての新たな機能も暗示される。本稿ではisomiRの最近の知見を述べるとともに,isomiR定量における課題についてもふれる。</p>
収録刊行物
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- 杏林医学会雑誌
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杏林医学会雑誌 51 (3), 179-186, 2020-10-05
杏林医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390848647561714176
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- NII論文ID
- 130007922723
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- ISSN
- 1349886X
- 03685829
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可