当院の小児消化管異物例の検討

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タイトル別名
  • Pediatric Cases of Foreign Body Ingestion at Our Hospital
  • トウ イン ノ ショウニ ショウカカン イブツレイ ノ ケントウ

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抄録

<p>小児の消化管異物誤飲の予後は良好であるが,合併症をきたすことがあり適切な対処が必要となる。2012年4月から2019年3月までに異物誤飲を主訴に当院を受診した15歳未満の患者のうち,たばこ,液体,薬などを除く94例を対象として対処法を検証した。異物は金属,ボタン電池,プラスチック類が多くを占めた。X線検査で描出できたのは54例,処置を要したのは25例(食道9例,胃14例,小腸2例)であった。主に内視鏡で摘出したが,ボタン電池例はマグネットチューブを使用した。また3例で開腹手術を施行した。合併症は,リチウム電池による胃粘膜損傷,プラスチックシールによる食道仮性憩室と2個の磁石による小腸穿通の3例であった。誤飲する異物は時代とともに変化し,対処法を更新していく必要がある。とくに増加するプラスチック類はその危険性を十分に認識するべきである。</p>

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