COVID-19後の公衆衛生対応の強化に向けて:米国CDCの概説と日本版CDC構想への論点整理

DOI Web Site PubMed 被引用文献1件 オープンアクセス
  • 杉山 雄大
    国立国際医療研究センター国際医療協力局グローバルヘルス政策研究センター 国立国際医療研究センター研究所糖尿病情報センター 筑波大学医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野 筑波大学ヘルスサービス開発研究センター
  • 今井 健二郎
    国立国際医療研究センター研究所糖尿病情報センター 国立高度専門医療研究センター医療研究連携推進本部
  • 東 尚弘
    国立がん研究センターがん対策情報センターがん登録センター
  • 冨尾 淳
    東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野
  • 田宮 菜奈子
    筑波大学医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野 筑波大学ヘルスサービス開発研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Strengthening public health response after COVID-19: Review of the Centers for Disease Control and Prevention of the United States to envision “Japan CDC”
  • COVID-19 ゴ ノ コウシュウ エイセイ タイオウ ノ キョウカ ニ ムケテ : ベイコク CDC ノ ガイセツ ト ニホンバン CDC コウソウ エ ノ ロンテン セイリ

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抄録

<p>目的 米国CDCについて概説し,今般のCOVID-19拡大とその対応を受けて今後日本版CDCを構想する際に検討するべき論点について提案する。</p><p>方法 筆者らがCDCを訪問した際のインタビュー,ウェブサイト等からの情報をもとに,CDCについて概説した。その上で,日本版CDCに関する既存の見解や本邦の現状,COVID-19対応の教訓を踏まえて日本版CDCを構想する上で検討するべき論点を整理した。</p><p>結果・結論 CDCは「健康,安全,セキュリティの脅威から米国を守る」ことをミッションとする,公衆衛生の主導的立場にある米国連邦政府機関である。実地疫学,緊急準備と対応,サーベイランス・統計調査,検査方法・調査方法の開発,情報発信,人材育成,検疫,予算配分などを行っており,COVID-19にも様々な対応をしている。日本版CDCを構想する際には,対象とする疾患や課題のスコープ,組織体制,ミッション,科学的中立性の担保,人材育成のあり方などについて議論する必要がある。</p>

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