潰瘍性大腸炎におけるcolitis-associated colorectal cancer―外科治療の現状と問題点―

  • 池内 浩基
    兵庫医科大学消化器外科学講座炎症性腸疾患外科
  • 内野 基
    兵庫医科大学消化器外科学講座炎症性腸疾患外科

書誌事項

タイトル別名
  • Colitis-associated colorectal cancer in ulcerative colitis - current status and problems of surgical treatment -

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説明

<p>潰瘍性大腸炎(UC)に対する内科的治療法の進歩が著しい.これにともない手術数は減少傾向であるが,病悩期間は延長している.ここで問題となるのが,colitis-associated colorectal cancerである.UCの手術適応は難治例が多数を占めていたが,難治例の減少とともに癌/dysplasiaで手術となる症例の増加が明らかである.ただ,サーベイランス内視鏡検査の重要性の認識と技術の向上により,high-grade dysplasiaや早期癌で診断される症例が約80%に達しており,予後は比較的良好である.本稿では,UCに合併する発癌症例の臨床的特徴と外科的問題点について概説する.</p>

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