モウソウチク由来ミミズ堆肥中の土壌微生物と植物病害発病抑制効果
書誌事項
- タイトル別名
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- Development of vermicompost from moso-bamboo, and its plant-disease suppressiveness
- シンポジウム モウソウチク由来ミミズ堆肥中の土壌微生物と植物病害発病抑制効果
- シンポジウム モウソウチク ユライ ミミズ タイヒ チュウ ノ ドジョウ ビセイブツ ト ショクブツ ビョウガイ ハツビョウ ヨクセイ コウカ
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説明
モウソウチク由来ミミズ堆肥を作出し土壌改良剤として実用化するとともに,植物病害への抑制効果とそのメカニズム を明らかにするために,次の6 つの項目について検討した。1)堆肥作出方法の確立,2)植物病原糸状菌に対する抑制効果の評価,3)植物病原糸状菌に対する抑制効果の要因の解明,4)植物寄生性線虫に対する抑制効果の評価,5)生物防除微生物添加による病害抑制効果向上の検討,および6)モウソウチク由来ミミズ堆肥で育成した植物の成長変化に及ぼす有機肥料添加の影響の評価である。ミミズ種としてシマミミズを用いた。その結果,モウソウチク由来ミミズ堆肥の作出法を確立することに成功し,植物病原糸状菌や植物寄生性線虫に対する抑制効果を温室および圃場レベルで確認した。そしてこれらの抑制効果にいくつかの拮抗細菌や抗菌物質が関与している可能性を明らかにした。またモウソウチク由来ミミズ堆肥を生物防除微生物の1 つであるP. oligandrum と同時施用することでこの生物防除活性が高まり,市販農薬と同等のレベルにまで発病抑制効果を向上させる予備結果を得た。さらに油粕とミミズを同時にモウソウチク粉末に添加して2 か月間ミミズ堆肥化を行うことによって,苗立枯病等を抑制する効果が維持され,植物の成長促進効果や可食部の食味成分を向上させる育苗土になることを示唆する結果を得た。
収録刊行物
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- 土と微生物
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土と微生物 74 (2), 50-53, 2020
日本土壌微生物学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390849376466619136
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- NII論文ID
- 130007932313
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- NII書誌ID
- AN00352796
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- ISSN
- 21896518
- 09122184
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- NDL書誌ID
- 030695439
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
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- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可