亜急性期での脳卒中後上肢麻痺に対するロボット療法と修正CI療法を組み合わせた治療の実践

  • 庵本 直矢
    名古屋市総合リハビリテーションセンター作業療法科
  • 竹林 崇
    大阪府立大学地域保健学域総合リハビリテーション学類作業療法学専攻
  • 日比野 新
    名古屋市総合リハビリテーションセンター企画研究室

書誌事項

タイトル別名
  • The trial of robotic therapy combined with Modified Constraint-induced movement therapy for subacute patients with upper limb paralysis after stroke:
  • 亜急性期での脳卒中後上肢麻痺に対するロボット療法と修正CI療法を組み合わせた治療の実践 : ケースシリーズ研究
  • アキュウセイキ デ ノ ノウソッチュウ ゴ ジョウシ マヒ ニ タイスル ロボット リョウホウ ト シュウセイ CI リョウホウ オ クミアワセタ チリョウ ノ ジッセン : ケース シリーズ ケンキュウ
  • A series case study
  • ~ケースシリーズ研究~

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抄録

要旨:ロボット療法は,脳卒中後上肢麻痺の改善に有効だが,麻痺手の使用行動の改善が困難である.今回,亜急性期の脳卒中後中等度~重度上肢麻痺患者に対し,ReoGo-Jを用いた自主練習(Reo練習)と麻痺手の使用行動の改善に有効であるCI療法に準じたアプローチ(以下,修正CI療法)を6週間実施し,麻痺手の使用行動の改善が可能かを先行研究の結果と比較することで検討した.結果,先行研究よりも明らかな上肢機能の改善と実生活における麻痺手の使用行動の改善を認めた.これより,ロボット療法によって獲得された機能を実生活に活かし,さらなる上肢機能の改善といった相乗効果を得るには,修正CI療法の導入が有効であることが示唆された.

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 39 (5), 579-589, 2020-10-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

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