正常股の股関節中心は半球状の臼蓋コンポーネントで再現可能か?

抄録

<p>【目的】臼蓋コンポーネントで正常股関節中心を再現出来るかを明らかにすること.【方法】特発性大腿骨頭壊死症に対して手術を行った患者64例の健側64股関節を対象とした.3Dテンプレート上でSQRUMカップ(京セラ)をconventional又はperipheral reaming,それぞれにoffset linerを使用した4通りの方法で設置し,正常股関節中心との距離を計測した.【結果】Conventional reamingでは41%しか股関節中心を再現出来なかったが,peripheral reamingにより75%,offset linerにより88%,その併用により全例で股関節中心の再現が可能であった.【結論】Peripheral reamingで股関節中心を再現出来ない症例においても,offset linerを併用することで股関節中心の再現が可能であった.しかし,offset linerは摩耗量が多いとの報告もあり適応は慎重に選ぶべきである.</p>

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