抄録
<p>足趾MTP関節脱臼は比較的稀な外傷であるが,陳旧例となると非常に稀である.今回我々は受傷から約6年経過し,初診した症例を経験したため報告する.【症例】61歳女性【主訴】足底部痛【病歴】6年前に椅子の足に足趾をぶつけ受傷.腫脹,疼痛あったが病院受診せずに,症状は軽減した.足底に胼胝ができ疼痛を認めたため前医受診,第2,3趾背側脱臼を認め当科紹介となった.徒手整復は不能であり,手術の方針となった.【手術所見,経過】切除関節形成術を行った.足底部痛,胼胝は改善した.【考察】足趾脱臼は受傷早期に受診する場合が多く,容易に徒手整復できることが多い.陳旧性となった場合徒手整復が困難となり,外科的加療が必要となることがある.今回,陳旧性足趾MTP関節脱臼の1例を経験したため若干の文献的考察を加えて報告する.</p>
収録刊行物
-
- 整形外科と災害外科
-
整形外科と災害外科 69 (3), 615-616, 2020-09-25
西日本整形・災害外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390849376469291520
-
- NII論文ID
- 130007938510
-
- ISSN
- 13494333
- 00371033
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可