顧客ゴールの動的変容と思考形式の影響

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タイトル別名
  • 顧客ゴールの動的変容と思考形式の影響 : 顧客ゴール育成シナリオの可能性
  • コキャク ゴール ノ ドウテキ ヘンヨウ ト シコウ ケイシキ ノ エイキョウ : コキャク ゴール イクセイ シナリオ ノ カノウセイ
  • ─ 顧客ゴール育成シナリオの可能性 ─

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抄録

<p>本論文では,公文教育研究会を対象とした4つの研究を通して,価値共創におけるゴール変容に焦点をあてるのと同時に,個人の文化的差異(分析的-包括的思考形式)の影響も定量化し,サービスグローバリゼーションにおける課題を指摘しながら,「顧客ゴール育成シナリオ」の提供の可能性について検討,報告する。<br>「短期的・具体的ゴール」と「長期的・抽象的ゴール」という多目的構造を同定し(研究1),これらが短期(5か月)でどの程度安定しているか,長期(数年単位)で動的に変容するかを,国内の縦断調査(研究2)と横断調査(研究3)で明らかにした。その結果,5か月程度の短期では大きく顧客ゴールが変化しないことが縦断調査で示され,他方,数年単位の長期の継続により「短期的・具体的ゴール」と「長期的・抽象的ゴール」がそれぞれ変化し,より「長期的・抽象的ゴール」を志向する可能性があること,そして,目的志向性は強くなる傾向があることが,横断調査で示された。また,国内の縦断調査と横断調査のいずれにおいても,個人の文化的差異(分析的-包括的思考形式)が顧客ゴールの差異に関係することが定量的に把握できた。<br>さらに,エキスパート・インタビュー(研究4)では,「顧客レベル(継続段階)」に合わせた提供価値の変容を社内で共有,実現化のための取り組みをしていることが確認できた。<br>以上より,本論文では今後,「顧客ゴール育成シナリオ」の提供が可能であることを示す。</p>

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参考文献 (17)*注記

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