日本語を母語とする中学生への効果的な英語学習法の検討

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Impact of Short-term Synthetic Phonics Instruction on Japanese-L1 Lowersecondary Level Learners of English
  • 統合的フォニックスの活用

抄録

日本語を母語とする英語初学習者である中学生20名を対象に,多感覚を用いて「音と文字」を結びつける英語指導法(統合的フォニックスの手法を用いたジョリーフォニックス)を集中的に実施した。指導期間は3日間(80分×2コマ×3日)で,指導前後に①42音聞き取り課題,②無意味語聞き取り課題(10問)の2種のテストを実施し指導効果を確認した。また在籍校が同じ10名について,効果の維持をみるため,指導から8カ月後再度同様のテストを実施した。結果はどの課題においても,指導前に比べて指導後の成績が有意に上昇した。また,10名の8カ月後の結果にも指導効果の維持が認められた一方で,二重母音(ie,ee等),ダイグラフ(sh,th等)では成績が低下した。英語は日本語に比べ複雑な音韻体系を持っていることから,正しい音と文字対応の指導は必須で,今回の結果からジョリーフォニックスはその一助になることが示された。

収録刊行物

  • LD研究

    LD研究 28 (2), 262-272, 2019

    一般社団法人 日本LD学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390849376470185984
  • NII論文ID
    130007948900
  • DOI
    10.32198/jald.28.2_262
  • ISSN
    24344907
    13465716
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ