東京湾における台風1915号による波浪スペクトル特性と対策施設整備の留意点

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タイトル別名
  • SPECTRAL CHARACTERISTICS OF WAVES GENERATED BY TYPHOON 1915 IN TOKYO BAY AND ENGINEERING ITEMS FOR MAINTENANCE OF NEARSHORE STRUCTURES
  • トウキョウワン ニ オケル タイフウ 1915ゴウ ニ ヨル ハロウ スペクトル トクセイ ト タイサク シセツ セイビ ノ リュウイテン

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抄録

<p> 2019年9月に東京湾を縦断し湾岸の港湾・海岸施設に大きな被害をもたらした令和元年房総半島台風(台風1915号)は,コンパクトではあるが中心付近の気圧傾度が大きい台風であった.横浜港や千葉港などでは,高波や越波・越流によるパラペット破壊や浸水等多くの被災があった.特に横浜沖の波浪の方向スペクトルは,異なった方向からほぼ同一周期の明瞭な二山のピークが見られた.このために波形勾配が異常に大きな波となり波力が増強し,横浜での被災を大きくしたと推察される.北西太平洋の平均的な海水温度の上昇が将来的にも続くと推定され,1915号のようなこれまでと異なるタイプの台風が発生する可能性も高まると想定される.本研究では,1915号による東京湾内での波浪場の特性と被災状況を分析し,今後も来襲する可能性が高い新たなタイプの台風に対する港湾・海岸施設の整備上の留意点を提案する.</p>

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