2018年7月高水で肱川堤防に生じたパイピングの進展度調査

書誌事項

タイトル別名
  • SITE INVESTIGATION ON THE PROGRESS OF BACKWARD EROSION PIPING IN HIJI RIVER LEVEE

抄録

<p> 2018年7月西日本豪雨の出水により肱川の堤内地で激しい噴砂が発生し,堤防裏法面が幅12mにわたって沈下した.堤体直下地盤にパイピングが生じたものと考えられ,被災のメカニズムとパイピングの進展度を把握することを目的とし,陥没領域を中心に中型動的コーン貫入試験,UAVによる地表面の形状測量,および開削調査を行った.その結果,堤体陥没の主な原因は基礎地盤中の砂層から砂が排出され層厚が減少したこと,パイピングは堤防裏法尻から川表側に向かって約10mの位置まで進展していることを明らかにした.現在までにパイピングの進展度を現場で調査する実用的方法が無い中,本報告では一つの有力な方法を提示した.パイピング現象の解明と予測点検法の向上には,被災した堤防についての詳細な調査事例を今後蓄積してゆくことが重要である.</p>

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