治安維持法体制下における中野重治の転向五部作と伏字問題

書誌事項

タイトル別名
  • Shigeharu Nakano's “Five Stories of Conversion” under the Public Security Preservation Law: Censorship and “Shōsetsu-no-kakenu-shōsetsuka”
  • 治安維持法体制下における中野重治の転向五部作と伏字問題 : 「小説の書けぬ小説家」を中心に
  • チアン イジ ホッタイセイ カ ニ オケル ナカノ シゲハル ノ テンコウ ゴブサク ト フセジ モンダイ : 「 ショウセツ ノ カケヌ ショウセツカ 」 オ チュウシン ニ
  • ――「小説の書けぬ小説家」を中心に――

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抄録

<p>本稿では、中野重治の転向問題を中心に議論されてきた転向五部作を治安維持法体制下における伏字問題とそれに対して模索された小説の方法の側面から考察する。とりわけ、小説家が小説を書く行為に加えられた制約そのものを小説化した「小説の書けぬ小説家」に注目し、「小説の書けぬ」状況に対して書く者と読む者が取り結ばれる現場を作り上げるために試みられた創作方法とその方法の批評性を明らかにする。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 64 (11), 13-24, 2015-11-10

    日本文学協会

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