【特集】特発性間質性肺炎の診療の現状と将来展望 IPFガイドライン

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  • Guidelines for idiopathic pulmonary fibrosis

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抄録

IPFの診断および治療に関する国際ガイドライン(GL)は,2011年にアメリカ胸部医学会(ATS)/ヨーロッパ呼吸器学会(ERS)/日本呼吸器学会(JRS)/ラテンアメリカ胸部医学会(ALAT)から科学的根拠に基づく診断および管理ガイドライン(GL)として発刊された。その後,治療については2015年にATS/ERS/JRS/ALAT治療に関する実臨床(clinical practice)GL(2011年GLの改訂版)が刊行され,診断については新たなエビデンスを踏まえ,診断基準やアルゴリズムの改訂作業が現在行われている。    一方,日本のIPFの治療GLは2017年2月に厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業「びまん性肺疾患に関する調査研究」班により,国内のIPF診療の実情に合った治療法を提示することを目的とし,「IPFの治療ガイドライン2017」として刊行された。今後本GLが,わが国におけるIPF患者ケアの向上,診療体制の構築,臨床研究の推進に向けた起点として利活用されることが期待される。

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