ポリウレタン製グラフト (ソラテック<sup>®</sup>) によるAVGの開存成績とそれに関わる因子の検討

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タイトル別名
  • Patency rate of polyurethane vascular access graft (THORATEC<sup>®</sup>) and the factors related to graft survival
  • ポリウレタン製グラフト(ソラテック)によるAVGの開存成績とそれに関わる因子の検討
  • ポリウレタンセイ グラフト(ソラテック)ニ ヨル AVG ノ カイソン セイセキ ト ソレニ カカワル インシ ノ ケントウ

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抄録

<p>ポリウレタン製AVGの開存成績とそれに関わる因子を後ろ向き検討した. 1次開存と2次開存の他に外科的修正術をアウトカムとした修正1次開存を定義した. 対象は2002年1月から2016年3月までの540例で, 1次開存率は1年35.7%, 2年20.0%, 5年7.5%, 修正1次開存率は1年78.8%, 2年70.4%, 5年55.7%, 2次開存率は1年92.6%, 2年86.0%, 5年74.3%であった. 次に年間平均PTA回数によりPTA未施行群215例, 低頻度群163例, 高頻度群162例に分けた. 低頻度群は高頻度群 (p=0.002) とPTA未施行群 (p=0.002) よりも2次開存率が有意に高かった. 多変量COX比例ハザードモデルで, 2次開存率のハザード比は吻合静脈径が大きいほど有意に低かった (HR=0.626, 95%CI: 0.482-0.813, p<0.001). 当院のポリウレタン製AVGの開存成績を報告したが, それはPTA回数やAVG作製の条件により異なる. 今後もより適正なAVG作製や管理方法の発展が望まれる.</p>

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参考文献 (19)*注記

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