糞石を伴う急性虫垂炎保存的加療後に術中診断された虫垂粘液囊腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Acute Appendicitis Associated with an Appendicolith That Was Intraoperatively Diagnosed as Having Mucocele of the Appendix
  • フンセキ オ トモナウ キュウセイ チュウスイエン ホゾンテキ カリョウ ゴ ニ ジュッチュウ シンダン サレタ チュウスイ ネンエキノウ シュ ノ 1レイ

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説明

<p>症例は33歳,女性。右下腹部痛と発熱を主訴に受診。血液検査で炎症所見を認め,造影CT検査では糞石を伴う虫垂の腫大と盲腸周囲の脂肪織濃度の上昇を認めた。複雑性虫垂炎と診断し,抗生剤加療後に待機的虫垂切除術を行う方針とした。3ヵ月後のCT検査では糞石は消失し,炎症所見も改善していた。腹腔鏡下手術の術中所見では,虫垂と回腸が癒着し,漿膜面には粘液瘤を認めた。虫垂粘液性腫瘍と診断し,臍部創より挙上して虫垂切除および小腸部分切除術を施行した。永久標本で虫垂粘液囊腫の診断であった。糞石を伴った虫垂炎に対する保存的加療後の虫垂粘液囊腫の術前診断は難しく,術中所見により虫垂粘液囊腫と診断し腹腔鏡下に小腸合併切除を完遂できた比較的まれな症例だったため,文献的考察を加え報告する。</p>

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