尺側側副靱帯再建術後に競技復帰したアームレスラーの一症例:リハビリテーション・プロトコルを中心に

  • 山中 佑香
    済生会小樽病院 手・肘センター 済生会小樽病院 作業療法課
  • 白戸 力弥
    済生会小樽病院 手・肘センター 北海道文教大学 人間科学部作業療法学科
  • 織田 崇
    済生会小樽病院 手・肘センター 済生会小樽病院 整形外科
  • 和田 卓郎
    済生会小樽病院 手・肘センター 済生会小樽病院 整形外科

書誌事項

タイトル別名
  • Postoperative rehabilitation for the ulnar collateral ligament reconstruction in an arm-wrestler : A case report.

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説明

アームレスラーの尺側側副靱帯(UCL)再建術後にリハビリテーションを行った 1症例を経験したため報告する.症例は 30 歳男性,アームレスリング競技中に受傷した.2 か月後に当院を受診し,右 UCLと診断した.疼痛と不安定感が改善しないため ,術後 7 か月で伊藤法に準じた再建術を施行した.術後は投球動作復帰プログラムに準じたリハビリテーション・プロトコルを実施した.術後 6 か月で,肘の不安定感 ,動作時痛は消失した.またAROMは伸展0°,屈曲135°,握力57㎏(患健比100%)と術前同様に回復し,競技復帰することができた.JOA-JES score が 86 点 ,DASH-JSSH は機能障害/症状,スポーツともに 0,PREE-J は 3 点へ改善した.術後 1 年,術後 2 年 10 か月ともに良好な成績を維持し,術前と同様のアームレスリングが継続できた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390850313410985600
  • NII論文ID
    130007999280
  • DOI
    10.24810/jelbow.27.2_394
  • ISSN
    24342262
    13497324
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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