下水処理水を基質とした処理水由来微細藻類の培養とその水産利用の検討

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タイトル別名
  • INCUBATION OF INDIGENOUS MICROALGAE IN TREATED MUNICIPAL WASTEWATER AND A TEST OF ITS FEEDING FOR ARTEMIA
  • ゲスイ ショリスイ オ キシツ ト シタ ショリスイ ユライ ビサイ ソウルイ ノ バイヨウ ト ソノ スイサン リヨウ ノ ケントウ

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抄録

<p> 栄養塩が豊富な下水処理水は藻類培養の基質として適している.本研究では,仔魚や稚魚,エビなどの餌となる動物プランクトン(アルテミア)が好む藻類の生産を目指し,処理水に生息する微細藻類を処理水のみを基質として培養することを試みた.20℃での培養では,処理水中の微細藻類の明らかな増殖が確認された.特に緑藻類の増殖が著しく,モノラフィディウム属とクロロコックム属が優占した.その指標としてのChl.a濃度は,処理水の初期DTN濃度と有意な相関があった.採取時の処理水の温度が低い場合には,増殖開始までに遅れが見られた.15℃での培養では増殖が制限され,その際には珪藻類の存在割合が増加した.処理水中で増殖した藻類を給餌する実験では,微細藻類がアルテミアの生存時間を延ばす効果があることを示す結果が得られた.</p>

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