栃木県におけるトマト,イチゴの灰色かび病菌の薬剤感受性

書誌事項

タイトル別名
  • Fungicide Sensitivity of <i>Botrytis cinerea</i> Isolated from Tomato and Strawberry in Tochigi Prefecture
  • トチギケン ニ オケル トマト,イチゴ ノ ハイイロカビ ビョウキン ノ ヤクザイ カンジュセイ

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説明

<p>栃木県の施設園芸の主要な品目であるトマトやイチゴにおいて,灰色かび病は耐性菌発生リスクが高い病害のひとつである。2017年11月から2018年3月にかけて,県内のトマト,イチゴの圃場から分離した灰色かび病菌計144菌株について,11の登録薬剤に対する感受性検定を行った。5剤に対する感受性を寒天培地菌叢ディスク法で検定した結果,チオファネートメチルの耐性菌率はトマトからの分離菌で95%であったが,イチゴからの分離菌では28%と低かった。また,プロシミドンの耐性菌率は,トマトからの分離菌で34%であった。アゾキシストロビンの耐性菌率は,トマトおよびイチゴからの分離菌でそれぞれ70%,20%であった。また,残り6剤に対する感受性を胞子懸濁ペーパーディスク法で検定した結果では,トマトからの分離菌でボスカリドの感受性低下菌率が45%と,5年前に比べ急激に高まっていることが明らかとなった。</p>

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