農村および地方都市住民の保険・共済の加入動向

書誌事項

タイトル別名
  • Trends in Purchase of Insurance Policy in Rural Japan
  • Analysis of Survey Data
  • —アンケート調査に基づく分析—

抄録

<p>農村および地方都市住民の保険・共済の加入に関して,筆者独自のものと生命保険文化センターによるアンケートを利用し,記述統計および計量モデルによる分析を行い,両者の結果を比較した。</p><p>まず記述統計の分析では,JA共済加入者の属性について,農村地域の居住者,特に農業従事者に,保険・共済商品(生命,自動車,自宅建物)を横断してJAのみから購入する人が多数いることが確認された。</p><p>次に入れ子型ロジットモデルの分析により,第1段階では農村居住者および農業者が「JA共済に加入し」,第2段階では農業者が「JA共済のみを選択する」傾向が出現した。また第1段階で所得の高い人は「JA共済の商品を購入しない」,第2段階で年齢の高い人は「JAとその他団体の商品を混ぜて購入する」傾向もみられた。</p><p>従来は,JAの利用者は様々な共済商品をJAのみを通して購入することが多かったが,今後は商品ごとの選別や競争が高まることが予想される。</p>

収録刊行物

  • 保険学雑誌

    保険学雑誌 2019 (647), 647_1-647_26, 2019-12-31

    日本保険学会

参考文献 (4)*注記

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