プロジェクト全体の抽象構文木構築によるファイル間の移動コード検出
書誌事項
- タイトル別名
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- Detecting Source Code Moves across Files by Using a Project-Level Abstract Syntax Tree
説明
ソフトウェア開発において,開発者がソースコードの差分を理解することは重要である.差分を検出するツールとしてGumTree がある.GumTree は変更前後のソースファイルを入力として受け取ると抽象構文木を生成し,削除・挿入・移動・更新といった操作を抽象構文木のノード単位で検出する.しかし,GumTree は単一ファイルの差分しか検出できないため,ファイルを横断するソースコードの移動を検出できない.本研究では,GumTree を拡張しファイルを横断するソースコードの移動を検出する手法を提案する.提案手法では,プロジェクトに含まれる全てのソースファイルから一つの大きな抽象構文木を構築し,検出精度向上のために抽象構文木に対して2段階のマッチングを行う.8個のオープンソースソフトウェアに対して提案手法を用いて実験を行った結果,88,848個のコミットの中から合計で89,418個のファイルを横断する移動を検出でき,ファイルを横断するソースコードの移動やファイル名に幾つかの特徴が得られた.また既存ツールと比較を行った結果,既存ツールを上回る数の移動を検出した.
収録刊行物
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- 電子情報通信学会論文誌D 情報・システム
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電子情報通信学会論文誌D 情報・システム J104-D (4), 242-254, 2021-04-01
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390850475731067264
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- ISSN
- 18810225
- 18804535
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可