鑑賞能力と「場面」規定及び「愛の表現」箇所の指摘活動の関わり

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Art Appreciation Ability, and the Stipulation of “Setting” and Identification of “the Expression of Love”
  • 鑑賞能力と「場面」規定及び「愛の表現」箇所の指摘活動の関わり : マルク・シャガール作『青い天使』の鑑賞(中学3年生)を題材として
  • カンショウ ノウリョク ト 「 バメン 」 キテイ オヨビ 「 アイ ノ ヒョウゲン 」 カショ ノ シテキ カツドウ ノ カカワリ : マルク ・ シャガールサク 『 アオイ テンシ 』 ノ カンショウ(チュウガク 3ネンセイ)オ ダイザイ ト シテ
  • : Taking as Thematic Material Marc Chagall’s Blue Angel (Third-year Junior High School Students)
  • ―マルク・シャガール作『青い天使』の鑑賞(中学3年生)を題材として―

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抄録

<p>「場面」規定及び「愛の表現」箇所の指摘行為の在り方を,鑑賞能力との関係という観点から究明する。その結果,以下の知見に到達した。生徒の美的体験を充実させるには第一に,絵の場面を「主人公の回想・夢」や「冥界の物語」とする見方に興味・関心をもたせる。第二にその方向から造形世界に着目させる。第三に造形的特徴から美的特性や主題を感受させるのである。この筋道を辿ることによって,彼らの感性は揺さぶられるのである。本題材のように文化依存性の高い作品の場合,その知識を周知させることを前提として作品を鑑賞すると,諸能力が絡み合い美的な方向で相乗効果を発揮できるのである。知的理解の裏付けを得て違和感が解消される仕方で,再び感性が活性化することで,本絵は中身の濃い物語として受け容れられるのである。</p>

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