経済連携協定(EPA)介護人材をめぐる介護現場での経験の様相

書誌事項

タイトル別名
  • Experiences of Workers Subject to an Economic Partnership Agreement in the Field of Care
  • ケイザイ レンケイ キョウテイ(EPA)カイゴジンザイ オ メグル カイゴゲンバ デ ノ ケイケン ノ ヨウソウ

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抄録

<p>本研究の目的は,経済連携協定(EPA)介護人材が介護現場でどのような経験をしているのかを明らかにすることである.研究方法は,EPA介護福祉士候補者10名とEPA介護福祉士8名それぞれにインタビュー調査を実施した.その結果,EPA介護人材による介護現場での経験として,27カテゴリーと98コードが見いだせた.EPA介護人材は,収入を求めたり,介護福祉に関する先進的知識・技術を母国に伝えたりするために介護現場へ入職していた.次いで,EPA介護人材は,言語の理解とともに,人間関係,過去の経験の活用,生活場面で困難な経験をしていた.言語の課題には,非言語情報から学んだり,体験しながら介護技術を学んだりする対応をしていた.また,EPA介護人材の学びは,利用者の気持ちを大切にしたり,利用者の利益がやりがいになったりするという利用者主体としたケアを認識していることが示された.</p>

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 61 (4), 100-113, 2021-02-28

    一般社団法人 日本社会福祉学会

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