観光のつながりの社会学

書誌事項

タイトル別名
  • Sociology of Travel Connections
  • 観光のつながりの社会学 : もう一つの大衆観光について
  • カンコウ ノ ツナガリ ノ シャカイガク : モウ ヒトツ ノ タイシュウ カンコウ ニ ツイテ
  • On Alternative Mass Tourism
  • もう一つの大衆観光について

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抄録

観光研究は、近代以前の旅やポストモダン以降のもう一つの観光を善きものとして、対照的に近代の大衆観光を悪しきものとして扱ってきた。その結果、私たちは大衆観光の真相を十全に分析し損ねてきた。こんにちにおいて、観光の大半は団体旅行ではなく個人旅行の形態をとる。だからといってそれは社会から孤立しておこなわれているわけでもない。観光者はひとり(alone)でありつつ、なんらかの社会性に編み込まれている(together)。観光におけるこのようなaloneとtogetherはどのように関係しているのだろう。現代的な状況における観光の社会性や大衆性とはいかなるものだろうか。本稿は「観光のつながり」の社会学的研究をとおし、大衆観光/もう一つの観光の二項対立を越えて「もう一つの大衆観光」の探究を試みたい。

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