シストセンチュウの雌成虫出現数の効率的調査のための簡易な根箱

書誌事項

タイトル別名
  • A simple root box acts as an efficient tool to quantify the newly produced cyst nematodes

この論文をさがす

抄録

<p>Heterodera schachtii (HS) の植物における寄生程度(雌成虫の出現数)を効率的に調べるための根箱を考案した。透明のポリスチレン製トレイを2枚張りあわせて作成した。根箱の外側から観察した際の植物根上の若い雌成虫の個体数が、後に根箱内の土壌に出現する成熟雌成虫(シスト)の個体数の予測に利用できるか検討した。根箱に定植したハクサイ苗にHSの第2期幼虫を20~10,000匹接種した。25˚Cで20日経過後に植物根上に出現した若い雌成虫の、58日後に土壌中に形成されたシストの個体数を各々調査した結果、両者の間に高い相関が認められ、植物根上の個体数が土壌中のそれの良い予測値を与えると考えられた。ただし、根箱に入れる土壌の種類の選択と湿度調整が、予測の信頼性に影響しうると考えられた。</p>

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ