イモグサレセンチュウのニンニク貯蔵葉での増殖

DOI 日本農学文献記事索引 Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献6件 オープンアクセス
  • 林 宜蓁
    Laboratory of Nematology, Department of Applied Biological Sciences, Faculty of Agriculture, Saga University
  • 内川 史子
    Laboratory of Nematology, Department of Applied Biological Sciences, Faculty of Agriculture, Saga University
  • 吉賀 豊司
    Laboratory of Nematology, Department of Applied Biological Sciences, Faculty of Agriculture, Saga University

書誌事項

タイトル別名
  • Propagation of <i>Ditylenchus destructor</i> on garlic storage leaf
  • Propagation of Ditylenchus destructor on garlic storage leaf

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説明

<p>イモグサレセンチュウは日本ではニンニクに寄生し、被害を及ぼす。本種は植物細胞だけでなくカビも摂食するため、ニンニクへのカビの感染も線虫の増殖に影響を与える可能性がある。本研究では、本種が無菌のニンニクりん片で増殖し、組織の崩壊を引き起こすかどうかを調査した。日本国内の主要な品種である「福地ホワイト」の貯蔵葉を表面殺菌し、無菌線虫を接種して４週間後、線虫の増殖が確認された。さらに、16 品種で調査したところ接種８週間後にすべての品種で線虫の増殖が確認されたが、「平戸」や「壱岐」といった西南日本の品種において増殖は「石川六片」や「福地ホワイト」と比べ有意に低かった。線虫の増殖が良好な貯蔵葉は組織の一部が崩壊した。これらの結果は、イモグサレセンチュウはニンニク貯蔵葉で増殖し、カビの影響なしに組織の崩壊を引き起こすことが示唆された。</p>

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