カナダ・ケベック州における家庭医を中心としたメンタルヘルス対策

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  • Mental health programs based on family doctor system in Quebec, Canada

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説明

<p> WHOが公開している自殺統計データによると、2016年のカナダの人口10万対自殺率は12.5で先進国の中では中位に位置している。しかしながら、少数民族や移民における自殺率は高く、特に前者では自殺率が全国平均の20倍以上であることが報告されている。こうした状況を踏まえて、カナダのケベック州ではケベック自殺予防センター(Le Centre de prévention du suicide de Québec)を中核として、総合的な自殺対策が推進されている。同センターでは自殺に関連する基本統計の収集及び分析、その分析結果に基づく市民及びハイリスクグループ(中年男性、移民、少数民族)に対する啓発活動や支援活動を行っている。</p><p> 実務面でメンタルヘルスのフロントラインとして対応しているのは、保健・社会サービス総合センター(CISSS:centres intégrés de santé et de services sociaux:我が国の保健福祉事務所に相当)と家庭医のオフィスである。プライマリケアの枠組みの中でメンタルヘルス対策が展開されているのがケベックの特徴である。</p>

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