皮膚膨潤収縮モデルによる 湿度変化に対する角層の含水率と厚みの非定常応答解析

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タイトル別名
  • Analysis of transient response of water content and thickness of the stratum corneum to humidity changes by skin swelling and shrinking model
  • ヒフボウジュンシュウシュク モデル ニ ヨル シツド ヘンカ ニ タイスル カクソウ ノ ガンスイリツ ト アツミ ノ ヒテイジョウ オウトウ カイセキ

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抄録

低湿曝露に対する皮膚内部の水分移動や表面形状変化のメカニズムを明らかにすることを目的として、1 次 元の皮膚膨潤収縮モデルで温湿度変化に対する角層の含水率分布と厚みの応答を解き、含水率測定値との比較を 行った。中湿・低湿・高湿と湿度を変化させたときの共焦点ラマン分光装置による角層内含水率分布測定につい て、表面からの距離 20m 以下の領域の分布形状を再現でき、深さ 0~10m 領域の含水率の大小関係が実験値と計 算値で概ね一致した。また、計算値により、角層厚み・含水率に与える影響は低湿曝露よりも高湿曝露のほうが大 きいが、低湿・高湿どちらも湿度変化の影響は角層深部まで及ぶことが示された。一方、肌水分計を用いた皮膚含 水率時間変化測定について、低湿曝露中の含水率低下と低湿曝露開始・終了時における急峻な減少・増加を再現で きた。

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